書籍:中国は日本を併合する
今日は立ち読みじゃなくて買ってしまった。平松茂雄氏:中国は日本を併合する。著者は防衛研究所と杏林大学で45年あまり中国の軍事と外交と研究してきた専門家。この本はそれらを一般向けにまとめた内容で中身が濃く、読みやすい。タイトルはセンセーショナルだが、極力イデオロギーを排してあり実証的で面白い。▲1949年に成立した中華人民共和国は一貫した国家戦略を持ち遂行してきた。それは2度とアヘン戦争後のような侮られる国にならないということであり、そのために核兵器開発、海洋進出、宇宙開発を進めていくという戦略である。この本では、それらについて中国がこれまで行ってきたことをわかりやすく実証的に説明してある。中国がどのようにしてベトナムとフィリピンから南シナ海を奪って行ったかの説明も興味深い。▲特に心に残った記述は、以下の箇所。(p.64)なんで核兵器が実りなのかと思う人もいるかもしれないが、侮られない国になるためには不可欠だったし実際そのおかげで国連に加盟し、常任理事国にもなったということである。この分野の基礎知識として御購読をお勧めする。 民主党の永田議員、辞職の意向 メール問題で引責。一年後、これ読んで意味わかるかな?パーマネントなニュースアーカイブ欲しい。▲永田議員に自殺とかされても気分が悪いので、まわりの人には気をつけておいてもらいたい。そうなると前原代表も立場が悪くなるので注意はしていると思うが。 夜、テニス。8-3で負け。3ゲームも取れたと思ってしまう今日この頃。中国研究では60年代は「不毛の十年間」とされる。前半期が中ソ対立、後半期が文化大革命であり、中国の発展を少なくとも二十年遅らせた、必要のなかった十年間とさえいわれる。外交政策でも、ソ連ばかりでなく、50年代に営々として築きあげたインドをはじめとする世界の友好国との関係を悪化させた。
だがその「不毛の十年間」に、中国は核兵器を開発し、それによって71年に国連に加盟したのである。「不毛の10年」どころか、「実りある十年間」と言えるのではないか。
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