MFT2013出展報告

131103b811月3日、4日に東京の日本科学未来館とタイム24ビルで開催されたMaker Faire Tokyo 2013に出展した。MTM07からの参加なので今回で3回目になる。

出展は今回も九州プログラミング研究会で行い、メンバーは、いつものJuJu氏、TOMO氏と私の3名。場所はタイム24ビルのエントランスホール。エントランスホールと言っても、ほとんどの人はプロムナード側から来るので、一番最後の展示場所になる。そのせいか、全体を通じて来場者は少なかった感じだ。

今回の私の展示物は、「新」光る筒と物販で「kumaduino基板」、「FTDI Basic Breakoutもどき基板」、「USB電流計基板」に新作の「Pinguino基板」。

「新」光る筒は、これまでの光る筒のメカをミスミのオーダー部品を活用して作り直したもの。ベアリングホルダーとシャフト、プーリー、セットカラーなどが公差つきの市販品なので、ガタつきが全くない。あと、操作用のキーボードを、普通のPS/2キーボードから自作の専用品にした点も新しい。

会場について驚いたのが、その明るさと天井の高さ。外部の自然光が、そのままエントランスホールに降り注ぐ。展示物の「新」光る筒を設置、光らせてみるが殆ど目立たない。1日目の途中で、これではいかんと、対策を施すべくダンボールを探したが入手できない。2日目の早朝、新橋のクロネコヤマトの営業所でダンボールを購入し、覆いを製作。明るい状況でも見えるようになった。ちなみに午後4時ぐらいから日が落ち始めるので、覆い無しでも充分目立つので、この時間は外した。

光る筒は、今年も、それなりに人目を引いたと思う。「くまもん」の人気はあいかわらずだし、初音ミクの子供への認知度は昨年より上がっているように感じた。表示するパタンは10個ちょっと用意してあるのだが、どんなパタンを表示すればいいのか悩ましい。解像度があるといっても縦64ドットだし、有名キャラクターは権利関係が怖いし、どうしたもんだろう。

光る筒操作用のキーボードは、多くの人に操作してもらった。子供は一度食い付くと全部のボタンを試すのでデモする側としては有り難い。回転を低速にする、停止させるボタンもあるのだが、回転速度が遅くなると慌てて元の速度に戻そうとする人が多く、停止状態、低速回転状態も見てもらいたいこちらとしては残念だった。このボタンを押して停止状態、低速回転状態も見ましょうというような説明も書いておけば良かったのかもしれない。まぁそれにしても、自由に操作できる専用キーボードというのは間違えではなかったようだ。

光る筒で心残りなのは、画像表示位置にブレが生じた点だ。原点のセンサーとエンコーダを使って位置を決めているのでブレが生じるはずは無いのだが、信号にノイズでものっているのかある程度の頻度で発生してしまった。この現象は、熊本で準備中にわかっていたが、シュミットトリガのバッファが必要だが追加の部品を載せるスペースが無い、きわどい時期にハードウェアを触り無くないという理由で諦めていた。

頒布の基板類もかなり売れた、というか私が頻繁に席を外している間にもメンバーが売ってくれていたらしく、撤収時にお金が沢山入っていて驚いた。以前から売れ行きが良く残り少なかった「USB電流計基板」と「FTDI Basic Breakoutもどき基板」は2日目に売り切れた。売り切れた基板を、そのまま再生産するつもりは残念ながら無い。そのうち、何かアイデアを思いついたら別の基板を作りたいと思う。売り切れた基板の場所に「SOLD OUT/売り切れ」と書いた紙を置いたらなんか売れている店のような雰囲気になるので、売り切れやすい商品を用意しておくというのは良い手かもしれない。

他の展示を何回か眺めに言った。未来館の1階は展示を減らし、通路を広くしたおかげで、昨年のように混んでいて自由に動けないということはなかった。しかし展示が多いので、ざっと眺めるだけでも疲れた。ここで疲れてしまうのでタイム24ビルの方の来場者が少なかったのではなかろうか。タイム24ビルの展示の方が個人の趣味的なものが多く私的には面白かった。タイム24ビルは人が少なく休憩場所が多いので楽ではあったが、来場者が少ないのは寂しい。この辺は、もっと広い会場を使うなどして改善して欲しい。

展示中は多くの来場者とお話をし、いろんな知り合いとも合うことができた。このような機会を提供してくれるオライリージャパンのスタッフの方々には大いに感謝している。次の展示する機会に向かって、会期中に考えたアイデアの実現のための作業を進めて行きたい。

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