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PCBエディタ EAGLE Tips集

更新 2003/05/16(Fri)

製品版
EAGLE
EAGLEはCadsoft社(?)のPCB(プリント基板)設計用のソフトウェアで、 WindowsとLinux上で動作します。 私は1年ほどIVEX社のWindraft/Winboardを使用してきましたが、 プログラムの安定性と設計の新しさからEAGLEに移行しました。 EAGLEは、100mm×80mm以内、両面、非営利目的であれば、Freewareとして 利用できますので、初心者にもお勧めです。

このページには EAGLEを使用していて覚えたのTipsや 疑問点などを掲載していく予定です。

間違いや情報がありましたら教えて下さい

  • Tips(便利な技など)

    1. Linux版は安定している。

      PCB-CADなんて、どのソフトもバグがあるもの、固まるもの と教えられ、実際そのような環境のでPCBを作ってきました。 ほとんどのPCB-CADには、定期的に編集結果をセーブする機能が あるので、プログラムがフリーズしても、10分前ぐらいの 状態から作業を続行することができます。

      EAGLE-Windows版も似たようなものですが、 EAGLE-Linux版は まだほとんどフリーズしたことがありません。 Linux版は、印刷がpostscript出力となるので面倒ですが、 回路図ファイル(*.scr)と PCBファイル(*.brd)をWindows版側に コピーすると、Windows版で開けますので、 こちらで印刷するようにしています。

      2003/05/12(Mon)追記 最近はLinux環境からpostscriptプリンタを使えるようにし、 直接印刷するようにもしました。 これも便利です。

    2. マウスホイールで拡大/縮小

      ホイール付きマウスの場合、マウスホイールの回転で 画面の拡大/縮小ができて便利です。 PCBエディタでも回路図エディタでも使用できます。 環境によっては、使用できないかもしれません。 私は Astec-X経由でLinux版を使用していますが、 そこでは使用できません。 VMware上のLinux版では使用できています。

      ちなみに、マウスホイールクリック(中ボタンクリック)で、 配線時のレイヤー切り替えを行えます。

      2003/04/13(Sun)追記 Astec-X 4.00にしたら、マウスホイールをmouse4,5に 設定できるようになり、マウスホイールでの拡大/縮小も 使えるようになりました。

    3. F5:Center, F4:縮小、 F3:拡大

      ファンクションキーの F5で、 マウスカーソルのある位置を画面中心に表示してくれます。 このとき、カーソルも中心に 飛ばしてくれれば嬉しいのだけど... この機能は、配線中に画面をずらしたくなった時に便利です。 F3/F4をつかえば、マウスホイールが使えなくても 簡単に画面の拡大/縮小ができます。

      ファンクションキーの機能の表示/変更は、 メニューのOption/Assignでできます。

    4. 4.09r2gは4.09r2eより新しいわけではない。

      EAGLEをダウンロードするときに、4.09r2gの方が4.09r2eより 新しいやつだろうと思って、4.09r2gをインストールしたら、 helpがドイツ語で表示されました。 最後のgがドイツ語版、eが英語版を示すということに 気が付くのに、しばらくかかりました。 4.09r2eをインストールしたら、helpは英語で表示されました。

    5. DRCは頻繁にかけよう。

      EAGLEの基板エディタのDRCは 優秀で 設定さえ正しければ、 擬似エラーがほとんど出ません。 基板エディタを使用するときは、初期からDRCをかけ DRCでError 0を確認しながら作業すれば、安心して 作業をすすめることができます。

    6. ベタパターンは polygonで

      配線をよけつつ、広い領域を塗りつぶすベタパターンは、 polygon コマンドで配置します。 nameコマンドで ベタパターンの信号を設定することができます。

      塗りつぶしは太い線で行った方がデータ量が少なくなるので、いいのだが、 太すぎると、thermalを指定しても、熱が逃げ過ぎる場合が あるので、注意しよう。 40milでは、太すぎたみたい。 20mil(0.5mm)ぐらいでちょうどいいのではないかと思う。

      設定例: 2002/12/04(Wed)追加

      pour:hatch, thermal:on, width:20mil, spacing 30mil, isolate:20mil

    7. move 部品名 コマンド

      基板エディタで、部品を初期配置するとき、 自動配置された部品から、目的の部品を探すのは大変です。 そのとき、 コマンドラインから move R16 とか入力すると、 いきなり R16をつかんだ状態になるので、とても便利です。 回路図を見ながら部品を呼び出し、基板上に並べていけば いいわけです。

    8. wireコマンドを使う。

      基板エディタでの配線には、通常 routeコマンドで unroutedな線を選択して行いますが、 配線を出したい場所のちかくに unroutedな線がでていなくて、 こまることがあります。 これはunroutedな線が、 最短となるように引かれているからです。 このような場合には、 wireコマンドで、引きたい場所から配線していきます。 そして、その端点が最短な場所になったころに、 Ratsnestコマンドでunrouted線を引きなおすと、 端点からunrouted線が出て、routeコマンドで引けるように なります。

    9. シルク線幅に注意

      EAGLEのシルク線幅はデフォルトで 5milになっています。 そのままで、OLIMEXに送ると、$5取られて修正されますし、 pcbExpressだと、そのまま製造されて線が細すぎ、 文字などは見にくいです。 eagleのsilk.ulpで一括変換できるらしい。

    10. ライブラリのテキストのフォント

      ライブラリに付加する >NAME >VALUEのテキスト のフォントは、 Vector Font, Ratio 20%がお勧め。 これだと、 文字高さ 50milでも線の太さ10milで、 はっきりと見えます。

    11. トランジスタ技術 2003年 5月号のEAGLEの記事 に役立つ情報が乗っています。

      • ratnestコマンドで airwire(未配線)の数が表示される。

        残り作業の目安となるので大変便利です。

      • moveコマンドで配置座標も指定できるらしい

    12. polygonの塗りつぶしを抑制

      メニューのOption/Set/Miscで Ratsnest processes polygons のチェックを外すと、ratsnestコマンドを押しても polygonの塗りつぶしが行われなくなるので便利です。 polygonの塗りつぶしの解除はripupコマンドでできますが、 eagleをexitした方が簡単な気がします。

    13. 初期設定(ドリルサイズ、シルクパターン幅) 2003/05/12(Mon)追加

      Windows版だと EAGLEのインストールされたフォルダ ( C:\EAGLE-4.09r2)の下のSCRというフォルダ、 Linux版だと /opt/eagle/scrに eagle.scrというファイルがある。 ここをいじれば ドリルサイズ、シルクパターン幅 などをいじれるようだ。
      FREE WING 坂本氏に教えて頂きました。 ありがとうございました。

    14. コマンドでの座標指定 2003/05/16(Fri)追加

      EAGLEでは ほとんどのコマンドをコマンドライン からも入力できるが、 その際 以下の形式座標も指定できる。

      ( X座標 Y座標 )
      X座標とY座標はコンマ(,)で区切るのではなく、 スペースで区切るというのが変っている。 これを使用すると、ライブラリでフットパターンの配置 を直接座標を指定して行えるので大変便利である。 例えば、こんな感じである。

      grid mm
      smd 0.8 1.2 '1' (-6.75 -8.05)
      座標(-6.75 -8.05)に 幅0.8mm,長さ1.2のパッドを 配置し、名前を'1'にする。

    15. ULPは便利、簡単 2003/05/16(Fri)追加

      トラ技の記事を参考にULPを作ってみた。 100pin TQFPのフットパターンを自動配置する。

      tqfp100.ulp


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$Id: eagle.html,v 1.62 2006/02/08 07:02:17 nari Exp $