電子工作入門以前

ロボコン部の学生で、こんどは電子回路をやりたいというものがいたので、以前共立のブログで見かけた電子工作入門以前という本を勧めてみる。勧めた後に気になって調べると、後閑さんの本だった。目次によると第1章は「電気の発見からトランジスタの発明まで」で技術史から始まる。面白そうなので買ってみた。

届いた本をパラパラめくると、確かに電気の発見から話が始まり、その後の電気磁気にかんする重要な発見、今も単位として残っているようなものについて記述されている。でもなんか、想像していたのより難しい。電気の発見からマイクロプロセッサの発明までを70ページ弱で説明するのだから懇切丁寧に説明する余裕はない。その後、電子工作、回路設計、マイコンの使い方、プログラムの作成と話が続くので、全体に早足なのは仕方ない。

で、気になるのは誰が、この本を読むのかということだ。電子工作に凄く興味があるけど、回りに教えてくれる人がいないというような環境の中学生か高校生ぐらいに、この本だけ与えて繰り返し読んでもらうとちょうどいいのかもしれない。ロボコン部の学生に、この本を渡して、これで勉強してと言っても、難しくてわかりませんと放っておかれそうな気がする。電子工作に興味をもった社会人とかが買って読むのだろうか。それなら、もっと具体的で取っ付き易い本とかやり方がありそう。

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