- Linux版は安定している。
PCB-CADなんて、どのソフトもバグがあるもの、固まるもの
と教えられ、実際そのような環境のでPCBを作ってきました。
ほとんどのPCB-CADには、定期的に編集結果をセーブする機能が
あるので、プログラムがフリーズしても、10分前ぐらいの
状態から作業を続行することができます。
EAGLE-Windows版も似たようなものですが、
EAGLE-Linux版は まだほとんどフリーズしたことがありません。
Linux版は、印刷がpostscript出力となるので面倒ですが、
回路図ファイル(*.scr)と
PCBファイル(*.brd)をWindows版側に
コピーすると、Windows版で開けますので、
こちらで印刷するようにしています。
2003/05/12(Mon)追記
最近はLinux環境からpostscriptプリンタを使えるようにし、
直接印刷するようにもしました。
これも便利です。
- マウスホイールで拡大/縮小
ホイール付きマウスの場合、マウスホイールの回転で
画面の拡大/縮小ができて便利です。
PCBエディタでも回路図エディタでも使用できます。
環境によっては、使用できないかもしれません。
私は Astec-X経由でLinux版を使用していますが、
そこでは使用できません。
VMware上のLinux版では使用できています。
ちなみに、マウスホイールクリック(中ボタンクリック)で、
配線時のレイヤー切り替えを行えます。
2003/04/13(Sun)追記
Astec-X 4.00にしたら、マウスホイールをmouse4,5に
設定できるようになり、マウスホイールでの拡大/縮小も
使えるようになりました。
- F5:Center, F4:縮小、 F3:拡大
ファンクションキーの F5で、
マウスカーソルのある位置を画面中心に表示してくれます。
このとき、カーソルも中心に
飛ばしてくれれば嬉しいのだけど...
この機能は、配線中に画面をずらしたくなった時に便利です。
F3/F4をつかえば、マウスホイールが使えなくても
簡単に画面の拡大/縮小ができます。
ファンクションキーの機能の表示/変更は、
メニューのOption/Assignでできます。
- 4.09r2gは4.09r2eより新しいわけではない。
EAGLEをダウンロードするときに、4.09r2gの方が4.09r2eより
新しいやつだろうと思って、4.09r2gをインストールしたら、
helpがドイツ語で表示されました。
最後のgがドイツ語版、eが英語版を示すということに
気が付くのに、しばらくかかりました。
4.09r2eをインストールしたら、helpは英語で表示されました。
- DRCは頻繁にかけよう。
EAGLEの基板エディタのDRCは 優秀で
設定さえ正しければ、
擬似エラーがほとんど出ません。
基板エディタを使用するときは、初期からDRCをかけ
DRCでError 0を確認しながら作業すれば、安心して
作業をすすめることができます。
- ベタパターンは polygonで
配線をよけつつ、広い領域を塗りつぶすベタパターンは、
polygon コマンドで配置します。
nameコマンドで ベタパターンの信号を設定することができます。
塗りつぶしは太い線で行った方がデータ量が少なくなるので、いいのだが、
太すぎると、thermalを指定しても、熱が逃げ過ぎる場合が
あるので、注意しよう。 40milでは、太すぎたみたい。
20mil(0.5mm)ぐらいでちょうどいいのではないかと思う。
設定例:
2002/12/04(Wed)追加
pour:hatch, thermal:on,
width:20mil, spacing 30mil, isolate:20mil
- move 部品名 コマンド
基板エディタで、部品を初期配置するとき、
自動配置された部品から、目的の部品を探すのは大変です。
そのとき、 コマンドラインから move R16 とか入力すると、
いきなり R16をつかんだ状態になるので、とても便利です。
回路図を見ながら部品を呼び出し、基板上に並べていけば
いいわけです。
- wireコマンドを使う。
基板エディタでの配線には、通常
routeコマンドで unroutedな線を選択して行いますが、
配線を出したい場所のちかくに unroutedな線がでていなくて、
こまることがあります。
これはunroutedな線が、
最短となるように引かれているからです。
このような場合には、
wireコマンドで、引きたい場所から配線していきます。
そして、その端点が最短な場所になったころに、
Ratsnestコマンドでunrouted線を引きなおすと、
端点からunrouted線が出て、routeコマンドで引けるように
なります。
- シルク線幅に注意
EAGLEのシルク線幅はデフォルトで 5milになっています。
そのままで、OLIMEXに送ると、$5取られて修正されますし、
pcbExpressだと、そのまま製造されて線が細すぎ、
文字などは見にくいです。
eagleのsilk.ulpで一括変換できるらしい。
- ライブラリのテキストのフォント
ライブラリに付加する >NAME >VALUEのテキスト
のフォントは、 Vector Font, Ratio 20%がお勧め。
これだと、 文字高さ 50milでも線の太さ10milで、
はっきりと見えます。
- トランジスタ技術 2003年 5月号のEAGLEの記事
に役立つ情報が乗っています。
- ratnestコマンドで airwire(未配線)の数が表示される。
残り作業の目安となるので大変便利です。
- moveコマンドで配置座標も指定できるらしい
- polygonの塗りつぶしを抑制
メニューのOption/Set/Miscで
Ratsnest processes polygons
のチェックを外すと、ratsnestコマンドを押しても
polygonの塗りつぶしが行われなくなるので便利です。
polygonの塗りつぶしの解除はripupコマンドでできますが、
eagleをexitした方が簡単な気がします。
- 初期設定(ドリルサイズ、シルクパターン幅)
2003/05/12(Mon)追加
Windows版だと
EAGLEのインストールされたフォルダ
( C:\EAGLE-4.09r2)の下のSCRというフォルダ、
Linux版だと /opt/eagle/scrに
eagle.scrというファイルがある。
ここをいじれば ドリルサイズ、シルクパターン幅
などをいじれるようだ。
FREE WING 坂本氏に教えて頂きました。
ありがとうございました。
- コマンドでの座標指定
2003/05/16(Fri)追加
EAGLEでは ほとんどのコマンドをコマンドライン
からも入力できるが、
その際 以下の形式座標も指定できる。
X座標とY座標はコンマ(,)で区切るのではなく、
スペースで区切るというのが変っている。
これを使用すると、ライブラリでフットパターンの配置
を直接座標を指定して行えるので大変便利である。
例えば、こんな感じである。
grid mm
smd 0.8 1.2 '1' (-6.75 -8.05)
|
座標(-6.75 -8.05)に 幅0.8mm,長さ1.2のパッドを
配置し、名前を'1'にする。
- ULPは便利、簡単
2003/05/16(Fri)追加
トラ技の記事を参考にULPを作ってみた。
100pin TQFPのフットパターンを自動配置する。
tqfp100.ulp