秋月電子で販売されている
32x16ドットLEDマトリックス表示装置パーツセット
(商品番号K-00798 税込2,800円)
に 私もちょっと絡んでいるので、
販売量拡大と安定供給を願って
情報の提供などを行います。
ちなみに、このキットが売れても私にお金は入りません。
これは何か
- 40mm角の16dot×16dotのLEDマトリックスモジュール 2個と
そのドライバー基板のセットです。
- ドライバー基板は LEDモジュールとピンヘッダ、電流設定用の抵抗以外は
半田付済みです。
- ドライバー基板に乗っているのは
16bitのシフトレジスタ/電流ドライバ3組み
だけなので、LEDマトリックス全面を光らせるには、
信号を常時入力し、ダイナミック点灯してやる必要があります。
- 2003年末から2004年始めにかけて
秋月電子で売っていたLEDマトリックスモジュール
AD-501-B と信号レベルでコンパチです。
(コネクタ形状が違う)
使い方など
2個使い
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- 要は16bitのシフトレジスタ3個の回路なので
キット付属の説明書を読めば使えると思います。
- AD-501-Bとコンパチですので、
トランジスタ技術 2004年5月号
p.112-118 LEDマトリックス・モジュールの制御と漢字表示のテクニック
山本秀樹氏 を見てもらうとわかりやすいでしょう。
- 今後このページでブロック図なども提供したいです。
- 10ピンのピンヘッダが4箇所合計40ピンありますが、
40ピン接続する必要はありません。
単純に光らせるだけなら
ピンヘッダ1箇所の10ピン(CN1-AかCN1-B)だけで充分です。
CN2-A,CN2-Bは出力で、これを別のモジュールのCN1-AかCN1-Bに
接続することで、モジュールを数珠つなぎにすることができます。
余分な10ピンヘッダが2箇所あるのは ピンヘッダだけでモジュールを
安定良く取り付けることができるためです。
完全な浮きピンにしても良かったのですが、
折角なので(?)同じ信号を接続してしまいました。
基板のレイアウトとしては面倒でした。
組み立て時の注意
- キットの説明書の「訂正と説明の追加」で入っていますが、
R4,R5が390Ω、 R2,R3がジャンパー(0Ω)です。
- 取り付け方向を間違えると、
LEDマトリックスは光りません。
LEDモジュールの1ピンと、
基板の1と描いた穴(部品が実装してない面に描いてある)
の位置を合わせてください。
説明書にも書いてありますね。
- LEDマトリックスの足が多くて
基板に入りずらい場合は
4組ある8本ならんでいる足の
中央側2ピンを残して
斜めになるようにニッパーで足を切ってやり、
中央の足から基板の穴に入れて行くとやりやすいです。
足の長さは最短でも半分は残すようにしてください。
R2,R3の値
R2,R3はLEDの点灯時間が長かったり、
LED用電源の電圧が高い場合などに
LEDドライバーTB62706BNの負荷を減らす目的で準備してあります。
通常の使用では0Ωで問題ありませんので ショートさせてください。
LEDに流す電流を大きくしたり点灯している時間が長い場合などには
ここに抵抗を接続することを検討してください。
抵抗値の計算方法は
TB62706BNのデータシートに記載されており、
データシートは
東芝のホームページから
ダウンロード可能です。
R4,R5の値
R4,R5は TB62706BN(16ビット定電流ドライバ)の電流設定用の抵抗です。
TB62706BNのデータシートによると以下の式で
1bitあたりの電流値を求めることができます。
電流[mA] = 18522 / R[Ω]
390Ωですと47.5mAとなります。
この抵抗値を増減させることで
電流値を変化させLEDの明るさを変えることが出来ますが、
TB62706BNの最大定格値は80mA/bitとなっていますので、
この値は超えないようにしてください。
また、LEDの明るさはLEDの点灯時間を変化させることによって
変える(暗くする)こともできます。
定常的に流してもゆるされる設定
TB62706BNの最大定格値 80mAというのは、
電流として流せる瞬間の値で、
定常的には許容損失(最大1W, 推奨 500mW)を
満足する必要があります。
これから定常的に流せる電流を計算してみます。
電源が5V, LEDでの電圧降下が2Vとします。
残りの3VがTB62706BNに印加されることになるので、
1bitあたり流せる電流は
1000mW ÷ 3V ÷ 16bit = 20.83 mA
となります。推奨環境ですとこの半分の 10mAです。
ちなみにこの時のR4,R5の値は 1KΩ、1.8KΩとなります。
これより多い電流で光らせたい場合には、
全部のLEDを光らせつづけるようなことは
させないように注意する必要があります。
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