江崎道朗氏の アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄 (祥伝社新書) を読んで、長年の謎だった 日本が戦争に引きずり込まれた理由がわかった。 腑に落ちた。
要するにコミンテルンの陰謀なのだが、 それだと陰謀論で片付けられてしまう。
この本では、コミンテルンについては 以下のように定義している。
正確に言えば、この時点でコミンテルンは解散しているが、
本書は、ソ連による世界的な共産主義ネットワークという
意味合いでコミンテルンという用語を使用する(p.60)
その上で ヴェノナ文書を始めとする 米国保守派の近現代史見直し、ルーズベルト大統領の再評価 で明らかになったコミンテルン活動を紹介し、 最終章の「今も続く共産主義勢力の暗躍」で終わる。
コミンテルンの陰謀で戦争が起こったのだから、 日本政府は悪くない、とは思わない。 騙されたのであろうが、敗戦という結果を迎えた責任は 日本政府にある。 でも、どこをどう間違ったのか。 誰が誰に騙されたのか知りたい。