3Dプリンタの性能評価を行うための テストデータ(形状)がある。 これを使って なんとか重工のケロ氏が Creality Ender7、 トンコツ氏が PRUSA i3 MK3S+の 性能評価を行っていたので、 自分の奴、QIDI X-Smartと Creality Ender3V2の性能評価を行ってみた。
テストに使用するデータは kickstarterとautodesk社が提供しているもので githubで公開されていて、 結果を点数化する方法も説明されている。
3Dプリンタの性能評価を行うための テストデータ(形状)がある。 これを使って なんとか重工のケロ氏が Creality Ender7、 トンコツ氏が PRUSA i3 MK3S+の 性能評価を行っていたので、 自分の奴、QIDI X-Smartと Creality Ender3V2の性能評価を行ってみた。
テストに使用するデータは kickstarterとautodesk社が提供しているもので githubで公開されていて、 結果を点数化する方法も説明されている。
githubからstlファイルをダウンロードする。 CuraとQidi Printで、それぞれ Ender3V2とX-Smart用に gcodeに変換した。 Curaのversionは4.8で、最新の4.10ではない理由は更新をサボっているだけ。 パラメータは CHEPが提供している Cura4.8用のプロファイルの使用した。 と思ったがCuraを見直したら Cura付属のStandard Quolityになっていた。 X-SmartのプロファイルはEnder3V2の糸引きの少なさに影響を受けて若干調整してある。
使用するフィラメントは、 ESUN PLA+ Cool White filament と指定されているが プリンタにセットされているものをそのまま使用した。
プリンタ | 測定者 | 点数 |
---|---|---|
Creality Ender3V2 | 自分 | 25.5 |
Qidi X-Smart | 自分 | 19.0 |
Creality Ender7 | ケロ氏 | 22.5 |
PRUSA i3 MK3S+ | とんこつ氏 | 22.5 |
点数は30点満点。 Ender3V2の点数が凄く高い。 評価ミスの可能性はあるが、 プリントはとてもきれいで ピンも5本とも抜けた。 X-SmartはOverhangがダメダメだが 点数だと悪くない。
テストプリント結果の点数化については kickstarter-autodesk-3d/FDM-protocolのページ に解説がある。 これに従って評価した結果を以下に示す。
2.Fine Flow Controlでは、両者とも長さは十分だが X-Smartは糸引き無しで5点、Ender3V2は有りで2.5点となったが、 Ender3V2の糸引きは細く、プリントもきれいなので、評価があっていない気がする。
6.XY Resonanceと7.Z-axis alignmentは、イマイチ自信が無いが、 それっぽい跡は見られなかったので2.5点とした。
Ender-3V2のプリント結果。糸引きはあるが、とてもきれい。ピンも写真では1本残っているが全部抜けた。 | X-Smartのプリント結果。背面が汚い。Overhangに弱い。フィラメントの冷却が弱いのだろう。 | Ender-3V2は背面もきれい。こんなにきれいとは知らなかった。 |
Ender3V2の失点は,糸引きの2.5点とOverhangの2点。 Overhangは頑張っても無理そうだが糸引きは調整すれば消せそうだ。 それで満点近くになるが、そこまで良いプリンタかと考えると プリント速度が評価に入っていないことが気がつく。 Ender3V2のヘッド移動速度は 50mm/S ぐらいで テストデータのプリントに6時間以上かかる。 今後、この辺も評価に入って来るのではないかと思う。
評価が点数化されると、がぜん面白くなる。 Ender3V2の高得点が意外だった。 特にhangoverのプリントの差には驚いた。 これまでは、あまり気にしておらず、 サポートがいるんでしょと思っているが、 Ender3V2ならサポートなしでも結構いけそうだ。