h_nari @ 熊本市のブログ。電子工作、プログラミング、ゲーム、TV、 政治、インターネットなどに日々の思い付きを、 うだうだ~と書いていきたい。
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リベラルではなくウィーク・ジャパン派と呼ぼう

ストロング・ジャパン(Strong Japan)派は日本が経済外交軍事的に強くなることを 望む人たち。ウィーク・ジャパン(Weak Japan)派は弱くなることを望む人たち。 この言葉は江崎道朗氏の アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄 で知った。 政治言論空間における「リベラル派」は字面と意味が合わず わかりにくいので、ウィーク・ジャパン派と呼ぼうという 提案をする。

ウィーク・ジャパン派とストロング・ジャパン派

江崎氏の前掲書の第1章は「対日政策で対立する2つのグループ」で 戦中戦後のアメリカのウィーク・ジャパン派とストロング・ジャパン派に ついて詳しく書かれている。

ウィーク・ジャパン派は 「アジアの戦争を引き起こしているのは日本なのだから、 日本を弱くすればアジアの平和は保たれる」という考えで 国際主義、干渉主義の民主党系。 ストロング・ジャパン派は 「アジアの平和を維持するには、 ソ連や中国に対抗するために、 日本に対し経済制裁を加えるべきではない」という考えで、 孤立主義、非干渉主義の共和党系。 米国民は孤立主義、非干渉主義の共和党を支持していたが 大恐慌後のニューディール政策で民主党が支持を集め ウィーク・ジャパン派の政策が実行されていった。

この言葉は今の日本の政治言論勢力の整理にも便利ではないか

江崎氏の本を読んだのは 3年前だが、 最近、この言葉は今の日本でも使えるのではないかと思いついた。 ウィーク・ジャパン派の立憲民主党とか、 NHKはウィーク・ジャパン派だよねとか。 政策や意見を云々する前に、 この人は強い日本を望んでいるのか、 いないのかを明確にできるとわかりやすい。

普通の人に政治を話をする時、 「日本のマスコミは反日だから...」というより 「日本のマスコミはウィーク・ジャパン派だから...」と 言ったほうが、あたりが優しい。「ウィーク・ジャパン派って何?」 と聞かれれば「日本が強くなることを望まない人たち」と続ける。 反日マスコミとか反日政党とか言いたくなるが、 言ってしまうと話が陰謀論めいてきて 話を聞いてもらい難くなる気がする。

ウィーク・ジャパン派の理由

ウィーク・ジャパン派になってしまう理由を列挙してみる。

  1. 東京裁判史観「日本は悪い国で先の戦争でアジアの人々に 多大な被害をもたらした。日本が弱いほうが世界は平和になる」 を信じている。 映画版・空母いぶきは、そんな映画だった。
  2. 共産革命あるいは何らかの革命を目指しているので、現在の政府、国家は弱いほうが良い。
  3. 近隣国の影響を受けている。

近隣国がウィーク・ジャパン派であるのは当然だ。 どの国でも近くに脅威となる国があって欲しくない。 別に驚異になる国がある場合は例外で、 その国に対抗するために他の強い国を欲する場合がある。 また、国が弱すぎてテロリスト、犯罪者、難民が大量に 押し寄せてくると困るので、それらを抑える程度には強くあって欲しいと望むが、 基本的に他の国は弱いほうが良い。

最後に

ウィーク・ジャパン派か?と聞くことで 日本を強くすることに同意するかを確認することができる。 リベラルなどという字面と実態がかけ離れた言葉よりも便利ではなかろうか。 ストロング・ジャパン派の皆さん、結集して日本を強くしましょう。