h_nari @ 熊本市のブログ。電子工作、プログラミング、ゲーム、TV、 政治、インターネットなどに日々の思い付きを、 うだうだ~と書いていきたい。
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為替のグラフ

為替(ドル円)の推移のグラフを書いてみた。 きっかけは高橋洋一氏の発言。 ラピダス設立のニュースで、 日本の半導体産業の凋落の原因を 円高のせいだ、 「1ドル140円になって30年ぶりの円安って言ってるじゃない。 つまり1990年頃は140円だったのよ」 と言っていたから、 確認してみようと思ったのだ。

グラフはpythonの matplotlibで描いた。 1つのファイルで注釈等も描けるので便利だ。 使い方は公式のドキュメントも充実しているが chatGPTに聞くのが早い。サンプル付きで教えてくれる。 データの収集もchatGPTに助けてもらったが 微妙な間違いを仕込んでくるので注意が必要。 まだ間違いがあったらchatGPTのせいだと思っていただきたい。

日本の半導体産業凋落の原因

半導体と言っても色々あるわけだが 目に付きやすいメモリに注目すると 2008年のリーマンショック後、民主党政権での 超円高(1ドル80円)が致命傷となった。 エルピーダは日立、NEC、三菱のメモリー部門が合併してできた 会社で最後の国産メモリメーカー。 2013年に米マイクロンに買収されたが 経緯は マイクロンメモリジャパンのwikipediaに詳しい。

半導体業界凋落の原因は他にもたくさんあると思う。 他業種の人に説明する時は、以下の話をする。 「日本の半導体がシェア1位のころ、半導体市場も日本が1位だった。 つまり日本が最もたくさん半導体を作り、もっともたくさん買っていた。 半導体で電化製品を作り世界中に輸出していた。 世界一の家電業界は無くなった。 世界一の半導体産業も無くなった。」 これが全てとは思っていないが、 こういう面もあると思う。

人類は進歩途上の原始人

グラフを1965年から始めたのは 1970年までの1ドル360円の固定相場時代を描きたかったからだ。 こどものころは1ドル360円で、それにちなんだナゾナゾもあった。 「車の180円の部品は何?」とか。答えはハンドル(半ドル=180円)なのだが 1ドル=360円というのは不変の数字として染み付いていた。 それが1970年にニクソン大統領がドルの金兌換停止を宣言し 変動相場制に移行したわけだが、それまで金兌換であったことに 驚いてしまう。ひどく原始的に思える。

スマホが当たり前になるとスマホが無かった頃の生活を想像しにくい。原始的な生活に思える。同じことをインターネット、パソコン、TV、 電話、電気などについても思う。きっと数年後には chatGPTが無かったころは どう生活していたか不思議がられるのではないだろうか。 今後も、このような時代を変える技術は次々に発明されて行くだろう。

言ってみれば人類は、まだまだ進歩途上の原始人なのだ。 理性的、合理的ではないからといって絶望する必要はない。 原始人なのだ。「場の空気」とか「空気を読む」とか、猿の群れみたいではないか。

為替推移のグラフは対数グラフの好例

今回のグラフは片対数グラフで書いた。 問題は200円→100円の変化と同じなのは 100円→0円なのか、100円→50円なのかということだ。 為替では比率が重要なので 200円→100円と100円→50円が ともの半分になったということで等しい変化と考える。 対数グラフは、おなじ比率を同じ長さで表すグラフだ。 文系の人に対数グラフの有用性を示すのに良い例だと思う。

普通の線形のグラフ (出典 世界経済のネタ帳)だと印象がかなり違う。 正しく表現できていないと感じる。