h_nari @ 熊本市のブログ。電子工作、プログラミング、ゲーム、TV、 政治、インターネットなどに日々の思い付きを、 うだうだ~と書いていきたい。
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STM32H723に手を出す

STM32HシリーズはSTM32の高性能シリーズで デュアルコアの物まである。 STM32H723(以下H723と記す)は Cortex-M7のシングルコアで CPUクロックは最大550MHz。 以前よく使っていたSTM32F405は最大168MHzなので 3倍以上ということになる。 性能が必要な処理をマイコンでやらないので 高性能マイコンに興味が無かったのだが USBのhi-speed通信(480Mbps)に手を出し欲しくなった。

USB hi-speedの転送実験は 外付けPHY USB3300 を使用したものはうまくいかず、 PHY内蔵の STM32F723(以下 F723と記す) で成功したが 転送速度は 20Mbpsを超える程度であった。 USB full-speedの12Mbpsは超えているものの 速くは無い。もっと処理速度が欲しい。 性能が上がれば100MbpsのEthernetの転送速度も 上がるかもしれない。

ali-expressでF723チップを探している時 H723モジュールを目にしたのが H723に興味を持ったきっかけである。

現状

手っ取り早く使ってみたいので NUCLE-H723ZGをdigikeyで購入。 STM32CubeMXでひな型プログラムを生成し、 レジスタ定義のヘッダファイル、 リンカースクリプト等々を入手。 テストプログラムをコンパイルし ST-Linkで書き込むがエラー、 STM32CubeProgrammerを使う必要があるらしい。 NUCLEO基板上のLEDでLチカは割と簡単にできた。 次にUSARTを動かそうとするが上手くいかない。 コントロールレジスタのビット配置が変更になっていた。 その後、クロックの設定に苦労する。 なぜか550MHzまで上げられるはずが400MHzまでしか動かない。 何か見落としがあるのだろう。

今後

今後やりたいことは
  • 割込み、DMA等を動かす
  • NUCLE基板上のEthernetとUSB(full-speed 12Mbps)を動かす
  • 基板を起こして外付けPHYでUSB hi-speedを動かす
など。

自作のライブラリ、Makefile環境が使いやすいので ついついそちらを使ってしまうが STM32CubeMXでUSBやEthernetのライブラリが提供されているので これを素直に試してみるのも良いのかもしれない。