高解像度POV基板

先週pcbcartから届いた細長い基板を組み立た。この基板はTLC5940が12個とチップLEDが192個載った高解像度POV(Persistence of vision,残光を用いた表示)を狙った基板。1610サイズのLEDを2.2mmピッチで64個、3mmづつ離して3列実装。赤、緑、青のLEDを各列に配置している。


赤と青は十分明るいのだが、緑が明るくないのが悩ましい。1610サイズの緑のLEDで明るいものをdigikeyで検索したのだがVfが3V以上のものしかなかった。Vfが3Vでも問題ないのだろうか? 次の注文で試してみよう。

電流設定用の抵抗は1KΩにしているので、LED1個当たり最大約40mA流すことができ、192個全部最大で点灯すると電流は7.5Aにもなってしまうので、デバッグが大変だった。放熱の問題もあるので、基本的に、あまり電流は流さずに使用する予定。

TLC5940は16個のLEDを、それぞれ4096階調の明るさで点灯させることができるICだが、LED1個あたり12bitのデータを送る必要がある。今回はLED192個で、総計2304bit送る必要があるのだが、SPIを使って5.25Mbpsで送り 0.5mSぐらいで表示を更新することができている。SPIの速度は、まだ倍ぐらい早くできるのだが、STM32F4Discoveryで発生させているGSCLKが16MHzぐらいまでしか出ないのでこちらが律速となっている。

次は、動かしての表示に挑戦だ。

Comment

  1. Maker Faire Tokyo 2012 参加 | うだうだブログtest より:

    […] 今回のメインの展示物は「光る筒」。残像を利用した表示装置、バーサライタとかPOVとか呼ばれるもの。3年前のニコテック福岡に展示したものを改良した。以前は縦に10個のLEDしか無かったが、今回は、これに高解像度POV基板を載せ回転させる。縦に64個LEDが並ぶことになる。この基板は、なかなか凶暴で、フルに全部光らせると1枚で最大7.5Aも電流が流れる。現実には、そんなに電気は流せないので、いろいろ調整して流さないようにしているのだが、ちょっとプログラムを間違えると、すぐに3Aぐらい流れてDC-DCコンバータの保護回路が動作、電源が落ちてしまう。 いろいろ苦労しながら、なんとか展示物として完成することができた。SDmicroカードに書き込んだ180×64サイズのBMPファイルを順に表示する。中間調の表現もでき、LEDとしては,縦に64もの解像度があるのが強みだ。 […]

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