Mega2560もどき基板


またもArduino互換基板を製作。今度はMega2560もどき。

製作の経緯は、こうだ。熊大ロボコン部は、制御に使うCPU基板を何にするか悩んでいた。実力が足りないので、はやりのSTM32やLPCのボードを買ってきても、プログラムに苦労する。慣れているのはArduinoだが、ATMega328のArduino,例えばkumaduinoでは、I/Oの数が足りない。

そこでArduino Mega2560とか買えばいいのだが、ちょっと高いし、何か面白くない。幸い今年も学内の学生プロジェクトの審査に通り、お金はあるのでMega2560コンパチの基板を起こしたらどうだろう、ロボコンでよく使うモータドライバーや、あれやこれやの機能をいれて、秋月のB基板サイズにすれば、拡張ボードも200円。とてもいいアイデアではなかろうか。

しかし、制約がある。NHK大学ロボコンに出場するロボットは、すべて学生が製作する必要がある。大学ロボコンには、まだ出場できないと思うが、9月の九大で行なわれる夏ロボコンに、この基板を搭載したロボットを持っていけば、他大学の学生から、誰がこのボードを作ったのかと聞かれるのは必至。そこで「先生が作りました」と言わせるわけにはいかない。

そこで、基板をロボコン部の学生に作ってもらうことにした。幸いEAGLEは教えているので、回路図の入力ぐらいはできる。回路は、Mega2560の回路は公開されているし、モータドライバ等は実験済の回路があるので、この回路図のこの部分と、あの回路図のあの部分をコピーして回路図を作ってと言える。

ライブラリの作成とかやらせると時間がかかるので、それは事前に準備し、基板のアウトラインデータも作っておいたものを渡した。

あとは、作成してもらった回路図を確認し、レイアウトの仕方を教える。予想よりは時間がかかったが、1週間とちょっとでアートワークが完成、P板に注文。Bサイズ基板に全てを入れるのは無理があったので、CPU基板とモータドライバ基板の2枚組で、モータドライバ基板には最大8個のモータをつなぐことができる。2枚の基板をP版の面付けサービスで一度に作ってもらったら各10枚づつで3万円ぐらいでできた。

で、CPUと最小限の回路を実装し、ファームウェアとfusebitを書き込み、最初なぜかfusebitの書き込みに失敗しているのに気がつかず、水晶が発信しなくてあせったが、fusebitを書き直すと無事動作。Arduinoからのプログラム書き込みができた。

あとは、基板の各機能を徐々に確認して行ってもらう予定。ロボット制御には便利な、なかなか良い基板が出来たと思うが、学生のEAGLE free版で作成したため、頒布はできない。残念。

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