Tcl/Tkでプログラミング

sc1527-03WindowsのプログラムをTcl/Tkで作成している。Tcl/Tkの自前のコマンドを作成、トップレベルおよびUIをTcl/Tkで作成するという形。

このやり方で盛んにプログラムを作っていたのは、まだ前の会社にいたころで、前世紀。十数年前だ。

TeXとかTcl/Tkとか使っていると、何十年たっても変わんないじゃん、とか思うけど。詳しく見ればいろいろ変わっている。

昔はどちらもUnix環境で使っていたが、今はWindows上で使っている。TeXはWindows用の日本語パッケージが用意されて、あっと言う間にインストールできるし、日本語フォントで悩むこともない。

Windowsのプログラムを作成するのに、最初は VisualStudioとMFCを使っていた。当時Unix上でemacs+make+gdbの開発環境に慣れきっていたので、VisualStudioのかったるい動きやエディタが嫌で仕方なかった。リソースエディタで画面を作るなんて、今でも嫌だ。

その後、SDKでのプログラムの仕方を覚え、MinGWやcygwinでもプログラムを作れるようになってきたが、GUIは相変わらずリソースエディタが必要だった。Tcl/Tkならリソースエディタは不要になるのだが、配布時に多くのライブラリをインストールする必要があり、インストーラをどうすればいいのかわからなかった。

今回、プログラムを作るにあたり、インストーラを調査したところ、Wixというオープンソースのコマンドライン型インストーラ作成ツールセットの存在し、Tcl/Tkを使ったアプリケーションのインストーラも作成できた。これで、Tcl/Tkで心置き無くプログラムが作れる。

Tcl/Tkでプログラムを作っていて良いのは、GUIはTcl/Tk, 細かい機能はCというように、プログラムの構造に自然に階層が導入され、見通しが良くなること。あと、追加した機能をテストするためのスクリプトをtclで簡単に書くことができて、テスト・デバッグが楽なこと。Tcl/Tkのライブラリ(C言語のAPI)がよく出来ていることなど。

あと、PC用のプログラムを作っていると、組み込み用のプログラムを作っている時と比べて、メモリーを気にせず使える、とか、処理時間も(多分)問題無いとか、使えるライブラリーに制約が少ないとかで非常に楽な感じがする。

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