「半島を出よ」読書断念

土曜日に村上龍の「半島に出よ(上)」を買って読み、今日、下巻も買ったのだが、ついに読書に断念。作者の世界について行く気がなくなってしまった。北朝鮮の「反乱軍」が福岡ドームを占拠という大胆なプロットに惹かれて読み始めたのだが、癖の強いディテールの記述がリアリティではなく、作者の希望にしか思えなくなって読み続けられなくなってしまった。麻生幾の宣戦布告と同じような読書感だ。「半島に出よ」は読了してませんが..

半島を出よ 上 (1) (幻冬舎文庫 む 1-25)
村上 龍


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加筆完全版 宣戦布告〈上〉 (講談社文庫)
麻生 幾


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福井晴敏みたいな政府側がハードな話でないと、私には面白くないのかもしれない。というか、対決している片方がハードで、残りがダラダラだとお話としては成立しないだろうという気がする。「宣戦布告」はそんな感じの話だ。「半島に出よ」だと北朝鮮反乱軍 vs 日本政府だと ハード vs ソフト。vs 日本の行っちゃっている人々だと ハード vs ハードになるのだろうか?そこに行き着く前に読むのを止めてしまったのでわからない。

というわけで、珍しく面白くなかった本の話を書いた。基本的には、読んで面白くなかった場合には何も書かないのだが、世間的には評判も良く、期待していたのに面白くなかった、というか読み通す気を無くしてしまったので書いてみた。

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