ABU Robocon 2015はバトミントン
先週の日曜日、8月25日にインドのプネ(地図)で、第13回ABU Roboconが開催された。NHKロボコンを勝ち抜いた名古屋工業大学は準優勝。優勝はベトナムのラクホン大学。大会の様子はいずれNHK総合で放送されるのでそれを見るとして、気になるのは大会終了後に発表される次のロボコンのルールだ。
2015年はインドネシア ジョグジャカルタ(地図)で開催、ロボットにバトミントンをさせるらしいというのは,スグにわかったが、公式ページやルールブックがみつからず、ヤキモキ。昨日ルールブックを今日、公式ページを見つけた。
大学生に作らせたロボットでバトミントンなんてできるのか、と思ったが、ルールブックを読むとなかなか面白そうだ。ルールを要約すると、こんな感じ。
- バトミントンに使用するシャトル、ラケット、コート、ネットは人用(?)の公式のもの。
- サーブは、コートの限られたエリア(サーブドロップエリア、2000mm x 1250mm)
- ゲームは5ポイントマッチ
- ロボットは各チーム2台、自動でも手動でも可。
- 手動操作の場合、コンテスト・フィールド(コートの更に外側)の外側から操作しなければいけない。
- 但し、有線で操作できるのは1台のみ。それ以外は無線(bluetooth)か赤外線か可視光線か音で通信しなければいけない。
- ラケットは何本もっても良い。
- ロボットの最大重量は25kg。大きさは高さ1500mmで直径1200mmの円柱に収まらなければいけない。
- プロペラでジャンプするのは不可。
- 試合前に最大6個のシャトルを搭載する
まず、サーブを打てなければ、ゲームにならないが、これぐらいは、どの大学もできそうだ。サーブは2000mm x 1250mm の範囲に入らなければいけないので、これを打ち返すのは比較的容易だ。サーブの次の課題としては適当に思える。これが返って来たら、コート内の、どこに来るかわからないわけで、打ち返すのはさらに難しい。
ロボットはプログラムだけで動く自動機でなくてもかまわないので、プログラムが得意でないチームには福音だが、手動機の場合コート+余白の更に外側から操作しなければいけないので、サーブは打てるだろうが、シャトルを打ち返すのは相当難しい。手動にしても、何らかの補助手段が欲しいところだ。kinectや画像認識があたりまえの世界か。複数台のkinectが干渉したら何が起こるのだろうか。
技術力が、それほど高くなくても参加はできて、技術力が増せばゲームの強さとして反映される、よくできているルールだと思う。見ていても面白そうだ。だから、大学ロボコンだけでなく、マイクロマウスやロボカップ(サッカー)とおなじようにオープンで競技会を開いても面白いのではないかと思う。だれかやってくれないかな。参加したい。会場も体育館のバトミントンコートをそのまま使えそうだが、そうなると車輪の規定とか保護シートとがが必要かも。
既存研究を見るべくグーグルでrobot+badmintonで検索、下の動画をみつけた。
面白い。250Wのブラシレスモータか、何を使えばいいのだろうか。
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